返信の前に確認する、口コミ投稿ページの見方
Google口コミへの返信を任されたとき、多くの方はまず「何と書けばいいか」から考えます。けれど実務ではその前に、「どこで口コミを確認し、返信の前に何を見ておくか」が決まっていないと、毎回の作業が手探りになります。未返信の口コミを見落とす、低評価に気づくのが遅れる、担当が変わった途端に返信が止まる——こうしたトラブルの多くは、文面の上手さではなく「確認の型」がないことが原因です。
この記事では、Googleビジネスプロフィールの口コミ管理画面を中心に、返信の前に確認する項目と、確認の順番を整理します。返信文の例文そのものは別の記事「歯科医院のGoogle口コミ返信 例文集(保存版)」で扱っているので、ここでは「見る」側の実務に絞ります。
口コミはどこで確認するか
確認の入口は大きく2つあります。
1. Googleビジネスプロフィールの管理画面
医院のGoogleビジネスプロフィールにログインすると、「口コミ」の一覧が見られます。ここでは次のことができます。
- 新しい口コミ・未返信の口コミの確認
- 各口コミへの返信の投稿(と、投稿済み返信の編集)
- 並び替えや絞り込みを使った一覧の確認
日常の確認作業は、基本的にこの管理画面で行います。担当者が複数いる場合は、誰が・いつログインして確認するかを先に決めておくことが大事です。「誰かが見ているはず」が一番危ない状態です。
2. 患者さんが見ている画面(Google検索・Googleマップ)
もうひとつ、時々は患者さんの側の画面も見てください。Google検索やGoogleマップで自院名を検索すると、口コミがどう並んで表示されるか、返信がどう見えているかが分かります。
管理画面の一覧と、患者さんが見ている一覧は、並び順が同じとは限りません。患者さん側では「関連性」の高いものが上に来ることがあり、自分たちが思っている以上に古い低評価が目立つ位置に残っている、ということもあります。返信の優先順位を考えるときは、患者さん側の見え方を基準にするのが実務的です。
返信の前に確認する6つの項目
個々の口コミを開いたら、返信文を考え始める前に、次の6点を確認します。
1. 評価(★の数)と本文の有無
まず全体像です。★5なのか★1なのか、本文があるのか「星だけ」なのかで、対応の重さがまったく変わります。星だけで本文がない口コミは、具体的な指摘がない分、返す内容も限られます。逆に本文つきの低評価は、内容をよく読んでからの対応が必要です。
2. 投稿日
いつの投稿かを確認します。来院から時間が経ってから書かれる方もいるので、投稿日=来院日とは限りませんが、「最近の話か、少し前の話か」の目安にはなります。返信が遅れてしまった口コミには、その点への一言を添えるかどうかも含めて判断します。
3. 指摘の内容(事実関係に関わる部分があるか)
本文の中で、待ち時間、費用、スタッフの対応、治療に関することなど、何に触れているかを分類します。ここで大事なのは、事実関係の確認が必要な内容は、受付だけで判断して返信しないことです。院内の記録と照らす必要があるもの、治療内容に触れているものは、院長(または承認者)の確認枠に回します。
なお、口コミの内容から投稿した方を特定しようとしたり、特定できた前提で返信に書いたりするのは避けてください。「○○の治療でいらした方ですね」といった書き方は、個人情報の観点からも、読んだ第三者の印象の観点からも適切ではありません。
4. 写真の添付があるか
写真つきの口コミは、患者さん側の画面でも目立ちます。院内の写真であれば問題ありませんが、他の患者さんが写り込んでいる、医院として載せられたくない内容が含まれている、といった場合は、返信とは別に「不適切なコンテンツとしての報告」の対象になることがあります。まず気づけるかどうかが先なので、添付の有無は必ず確認します。
5. すでに返信済みかどうか、自院の過去の返信のトーン
同じ口コミへの二重返信を防ぐのはもちろん、過去の自院の返信と文面の温度感がそろっているかも見ます。担当者が代わると、急に堅くなったり、逆に馴れ馴れしくなったりしがちです。過去の返信は、自院の「声」の見本でもあります。
6. その口コミが「どの枠」か
最後に、その口コミを次のどれに分類するか決めます。
- そのまま返せる枠: 高評価へのお礼など、定型の受け止めで返せるもの
- 院長確認の枠: 低評価、事実関係に触れるもの、費用や治療への指摘があるもの
- 返信以外の対応が要る枠: ポリシー違反の疑いがあるもの(削除申請の検討)、写真の問題など
この分類までを「確認」のうちに入れておくと、返信文を作る作業と、判断が要る作業が混ざらなくなります。
確認作業の型: 週の流れに組み込む
確認は「思い出したときに見る」では続きません。週の業務の中に、短い確認の枠を固定するのがおすすめです。
- 未返信を洗い出す。 管理画面で未返信の口コミを新しい順に確認します。
- 上の6項目で分類する。 そのまま返せる枠/院長確認の枠/別の対応が要る枠に分けます。
- 下書きを作る。 返せる枠から文面の下書きを作成します。低評価など院長確認の枠は、下書きに「確認してほしい点」を添えて渡します。
- 承認を経て投稿する。 医院の運用ルールに沿って承認を取り、投稿します。投稿したら「いつ・誰が返したか」を簡単な記録に残します。
頻度は医院の口コミの量によりますが、「週に1〜2回、決まった曜日にまとめて確認」という形が、見落としと負担のバランスが取りやすい運用です。新着の低評価だけは早く気づきたいので、Googleビジネスプロフィールの通知設定を有効にしておくと安心です。
確認のときにやってはいけないこと
- 低評価を見た勢いで、その場で返信しない。 特に事実関係に触れる内容は、院内の確認を挟んでから。感情的な初動が一番危ないところです。
- 投稿者を特定して院内で詮索しない。 返信に必要なのは指摘の内容への受け止めであって、誰が書いたかではありません。
- 未返信を「なかったこと」にしない。 数が溜まると手がつけられなくなります。まず未返信の件数を数えることが、立て直しの第一歩です。
- パスワードを個人のメモで共有しない。 管理画面のアカウントは医院の資産です。担当交代のときにも困らないよう、医院として管理してください。
まとめ
- 口コミの確認は、Googleビジネスプロフィールの管理画面が主戦場。患者さん側の見え方も時々確認する
- 返信の前に見るのは6項目: 評価と本文の有無/投稿日/指摘の内容/写真の有無/返信済みかと過去のトーン/対応の枠の分類
- 低評価や事実関係に触れるものは、受付だけで判断せず院長確認の枠へ
- 確認は週1〜2回の固定枠に組み込み、「いつ・誰が返したか」の記録を残す
シカデスクは、歯科医院専門のフロントデスク運用代行です。Google口コミの返信では、医院のトーンを言語化した「医院トーン辞書」にもとづいて下書きを作成し、医院の承認を通ったものだけを公開します。下書きづくりにはAIも使いますが、患者さんとの直接の接点と、公開前の判断は人間が担う——というのが私たちの原則です。
自院の口コミの現状(件数・評価・未返信の状況)は、公開情報だけで作る無料診断で確認できます。患者さんの個人情報は一切不要です。管理画面を開く前に、まず数字で現状を把握したい方はご覧ください。
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