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LINE公式アカウントの料金と、歯科医院の規模感

通数から逆算するプランの選び方


「LINE公式アカウントって、結局いくらかかるのか」。導入を検討する院長からよく聞く質問です。答えはシンプルで、費用は「月額のプラン料金」と「月に送るメッセージの通数」で決まります。初期費用はかかりません。

ただし、通数の数え方を誤解したままプランを選ぶと、「無料プランで十分だと思っていたら、最初の配信で上限に達した」という事態が起きます。この記事では、料金プランの仕組みと通数の数え方を整理したうえで、歯科医院の規模ごとに「どれくらいの通数になり、どのプランが目安になるか」を逆算の形で示します。

なお、料金は改定されることがあります。本記事の金額は2026年11月時点の公表内容(いずれも税別)をもとにしています。契約や変更の前には、LINEヤフー for Businessの公式料金ページで最新の内容をご確認ください。

料金プランは3つ。違いは「月に送れる通数」

LINE公式アカウントの料金プランは3つで、使える機能に大きな差はありません。主に違うのは、月に無料で送れるメッセージ通数と、上限を超えたときにどうなるかです。

プラン月額(税別)月の無料メッセージ通数通数を超えたとき
コミュニケーションプラン0円200通その月はそれ以上配信できない
ライトプラン5,000円5,000通その月はそれ以上配信できない
スタンダードプラン15,000円30,000通追加料金を払えば配信できる

スタンダードプランで無料通数を超えた分は、追加メッセージとして従量課金されます(2026年10月の改定では、追加分が月20万通まで1通あたり3円、それを超える分は2.5円という段階制です)。歯科医院の規模でこの領域に入ることはまずありませんが、「スタンダードだけが超過配信できる」点は覚えておく価値があります。

逆に、コミュニケーションプランとライトプランは、上限に達した時点でその月の配信が止まります。配信の途中で止まると、案内が届く患者さんと届かない患者さんが分かれてしまうため、上限ぎりぎりの運用は避けたほうが安全です。

通数は「配信回数 × 送った友だちの数」で数える

ここがいちばん誤解されやすいところです。通数は「メッセージの文章の数」でも「吹き出しの数」でもなく、配信した回数 × その配信を送った友だちの数で数えます。

1回の配信に吹き出しを複数入れても、友だち1人あたり1通として数えられます(1回の配信に入れられる吹き出しには上限があります)。

一方で、通数に数えられないものもあります。患者さんとの1対1のチャットのやり取り、自動の応答メッセージ、あいさつメッセージなどは配信通数に含まれません。つまり「問い合わせの窓口としてだけ使う」段階では、無料プランでも通数はほぼ消費しない、ということです。通数を消費するのは、検診案内のような一斉・絞り込み配信です。

歯科医院の規模感——友だち数と配信回数から逆算する

では、歯科医院では実際にどれくらいの通数になるのでしょうか。ポイントは、友だち全員に毎回送るわけではないことです。定期検診の案内は「最終来院から○ヶ月経った方」というように対象を絞って送るのが普通で、その場合の通数は「対象者の数 × 配信回数」になります。

以下は、計算の仕方を示すための例です(各医院の実際の数字は、友だち数と運用の仕方で変わります)。

想定シーン計算月の通数目安のプラン
友だち300人。検診案内は対象を絞って月1回、全員向けお知らせ月1回対象100通+全員300通約400通ライト(無料プランの200通は超える)
友だち800人。検診案内 月2回(対象ごと)、お知らせ月1回対象200通×2+全員800通約1,200通ライト
友だち1,500人。検診案内を厚めに月4回相当、お知らせ月2回対象400通×4+全員1,500通×2約4,600通ライト(上限に近づく)
友だち3,000人。全員向け配信を月4回3,000通×412,000通スタンダード

見ての通り、歯科医院の一般的な規模では、多くの場合ライトプラン(月5,000円・税別)の範囲に収まります。スタンダードプランが必要になるのは、友だち数が数千人規模になり、かつ全員向け配信の頻度が高い場合です。

よくある誤解を先に潰しておく

料金まわりで誤解されやすい点を、まとめて確認しておきます。

通数を節約する設計——対象を絞れば、料金も下がる

通数は「友だち全員 × 回数」で増えていきます。逆に言えば、対象を絞る設計にすれば、同じ友だち数でも通数は大きく減ります。歯科医院の配信は、もともと絞り込みと相性のよいものが多いはずです。

この設計は、料金のためだけではありません。自分に関係のない案内が頻繁に届くことが、ブロックの最大の理由になります。対象を絞ることは、通数の節約と、友だちを減らさないことの両方に効きます。

友だち数が育つ過程でのプランの推移

導入直後は友だち数が少なく、無料プランでも通数は余ります。問題は、登録者が増え、配信が定着してきた中盤です。推移の目安は次のように考えると整理しやすくなります。

もちろん、これは配信の設計次第で前後します。大事なのは、プランを「医院の規模」ではなく「来月の想定通数」で選ぶことです。台帳に配信の実績が残っていれば、上げる・下げるの判断は数字でできます。

月額以外の費用について

プラン料金のほかに、状況によって次のような費用がかかる場合があります。いずれも必須ではありません。

運用を外部に任せる場合の費用感

プラン料金とは別に、LINEの運用そのものを外部の事業者に任せる場合は、その事業者の月額費用がかかります。相場は提供範囲(アカウントの初期設計だけか、文面作成・配信・報告まで含むか)で大きく変わるため一概には言えませんが、判断の際は「LINEヤフーに払うプラン料金」と「運用者に払う費用」が別立てであることを確認してください。見積もりに両方が混ざっていると、比較ができなくなります。

なお、費用の安さだけで選ぶと、文面の承認フローがないまま配信される、といった運用面のリスクがあります。料金の内訳とあわせて、「配信前に医院が文面を確認できるか」「戻った予約を数えて報告してくれるか」という運用の中身も確認項目に入れておくことをおすすめします。

プランの選び方——無料から始めて、通数の実績で上げる

おすすめの順序は、まずコミュニケーションプラン(無料)で始め、友だち登録の導線と問い合わせ対応だけを回してみることです。この段階では通数はほとんど消費しません。

次に、検診案内の配信を始めるタイミングで、想定通数を逆算します。「対象者の数 × 月の配信回数」が200通を超えるようならライトプランへ。ライトの5,000通に近づいてきたら、その時点でスタンダードを検討すれば十分です。プランは後から変更できるため、最初から大きめのプランを選んで固定費を払い続ける必要はありません。

逆算の材料になるのは、友だち数と「月に何回、誰に送るか」の設計です。ここが曖昧なまま料金だけを見ても判断できないので、先に配信の設計(対象・頻度)を決め、それからプランを当てはめる順番をおすすめします。

認証済アカウントかどうかは、料金とは別の話

プランを調べていると「認証済アカウント」という言葉も目に入ります。これは料金プランとは別の仕組みで、アカウントの審査を受けて認証バッジが付くかどうか、検索結果に表示されるかどうかに関わるものです。申請自体に費用はかかりません(2026年11月時点)。検診案内の配信や問い合わせ対応といった実務の可否は、認証の有無では変わりません。

医院名で検索されたときに見つけてもらいやすくする意味はあるため、開設のついでに申請しておく医院は多いですが、「認証されていないと配信できない」わけではありません。料金の判断とは切り分けて考えてください。

見積もりで確認したいチェックリスト

導入や見直しの際に、数字の前提がそろっているかを確認する項目をまとめます。

特に1つ目は、プラン選びのすべての前提です。友だち数の総数ではなく「実際に送る通数」で考える習慣が付けば、プランの上げ下げに迷うことはほぼなくなります。

プラン変更のタイミングを逃さないために

プランの上げ下げは、タイミングを逃すと無駄が出ます。上限のあるプランで想定通数が上限を超えそうな月は、配信前にプランを上げておかないと、月の途中で配信が止まります。逆に、配信頻度を落としたのにスタンダードプランのまま、という状態も固定費の無駄です。

対策は難しくありません。配信台帳に「その月の実績通数」を1行残しておき、月末に来月の配信予定と並べて見るだけです。想定通数がプランの上限の8割を超える月が続くようなら上げる、半分を大きく下回る状態が続くなら下げる。この見直しを月次の習慣に組み込んでおけば、料金まわりで慌てることはほとんどなくなります。

まとめ

LINE公式アカウントの料金は、月額0円・5,000円・15,000円(税別)の3プランで、違いは月に送れる通数です。通数は「配信回数 × 送った友だちの数」で数え、歯科医院の検診案内のような絞り込み配信では、多くの場合ライトプランの範囲に収まります。無料で始めて、通数の実績を見ながら上げる。それが、固定費を無駄にしない現実的な選び方です。


シカデスクは、歯科医院専門のフロントデスク運用代行です。LINEやSMSでの定期検診の呼び戻しでは、対象の抽出・文面の作成・送信・「戻った予約と来院を数えての報告」までを、すべて医院の承認制で運用します。下書きや集計はAIも使って効率化しますが、患者さんとの直接の接点と最終判断は人間が担う、というのが私たちの原則です。

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